こんにちは、イタリア在住のMaya です。
 

日本の猛暑、はるばるイタリアにまで届いてきそうです・・・!
って、じつはイタリアもそれに負けないくらいの暑さが続く毎日。

 

地中海性気候なだけに湿度が低くてカラっとしているけど、

日差しの強さは日本以上かも?!

 

 

外出するときは少しでも日陰を選んでサササっと歩道を歩きたくなるのですが、道端で大声で話しながら(だいたい今日の夜ごはんは何にするとか)大人も子どももお日様をこれでもかと浴びて楽しんでるのを見ると、せかせかしていた自分が少し笑えてきたりするもんです。


そんな暑い日の夜は、だいたい真っ赤でぷるぷるに育ったトマトにオリーブオイルを掛けて、まずはワインを一杯。それから夜ごはんの支度に取り掛かります。

 

「今日は夜ごはんペストにしようと思うんだけど」

 

 

家庭菜園で育てたバジルを両手いっぱいに積んで、彼のお母さんがキッチンに入ってくる。「やったーペスト大好き!いっしょに作りたいからちょっと待ってて」と彼もノリノリで早速ミキサーを出してきて準備おっけい。
 

バジルとオリーブオイルとパルミジャーノチーズと鷹の爪をミキサーで混ぜて・・・その簡単さといったら、何度やっても驚いてしまうほど。家庭菜園のバジルだから、なんていい緑色・・・と思って見ていると彼が一言。

 

「なんか、緑すぎない?」

 

お母さんは茹で上がりそうなパスタから目を離さずに「そりゃそうよ、レストランのペストってどれだけチーズが入ってると思ってるの。生クリームを入れてるところもあるわね」とすかさず返答。その後ろ姿はなんだか「まだ食べてもないのに緑すぎるなんてね、あはは」と笑ってるような感じがして、彼もその後は黙々、テーブルのセッティング。

 

3人でテーブルについて、食べてみると、お母さんの言う通り、緑すぎるなんて感想はすっかりどっかへ飛んでしまって、あまりに新鮮で濃ゆい味のバジルにみんな取り憑かれてしまいました。

 

いまがまさに旬のバジル。このシンプルなおいしさがイタリアの家庭料理ですよね。ってこの投稿を締めくくろうと思っていたのですが、念のためバジルの体への効能を調べてみると・・・

 

心身および中枢神経の強壮作用があり、腹痛や吐き気、胃痙攣といった症状を鎮めてくれます。と。

 

じつは転職の準備で少し変な腹痛が2日間つづいていた私。

お母さん、何も言ってなかったけど、もしかしたら、そんなことを考えてペストつくろうって言ってくれたのかな。

そんなことを思っただけで、緑色すぎるペストの思い出がさらに素敵な思い出に変わったのでした。

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