日本で初めて、オリーブの有機栽培に成功した小豆島の山田オリーブ園を取材してきました!
◼︎オリーブの有機栽培への挑戦
元々はサラリーマンをしていた山田さんですが、2010年に奥さんの実家がある小豆島に移住し、夫婦でオリーブの有機栽培を始めました。
これまで日本では、害虫であるゾウムシによってオリーブの有機栽培は困難とされてきたのですが、山田さんは子どもの時から虫が大好き。
毎日、朝方に1時間半かけて600本にも及ぶ樹一本一本を見て回りゾウムシを退治することで、農薬を使わずにゾウムシからオリーブを守ることができるようになったのです。
「害虫を駆除する」というとネガティブなイメージでも、もともと虫好きな山田さんにとっては「虫を発見する」楽しい作業になる。まさに発想の転換ですね!
◼︎山田さんのこだわり
普通ははげ山にオリーブの木を植えますが、草を生やしたままその土地に合った草や虫に入ってきてもらうことで、その土地に合ったオリーブができるそうです。
同じ小豆島内でも畑によって味が変わるのですね!
また、同じ木でも一つ一つ違うため、木との対話も大切にされています。
その日々の積み重ねが、その先の恵みにつながります。
ゆくゆくはご自身のオリジナルの品種を作ることも目標だそう。
オリーブを収穫してからオイルにするまでは、何と10年もかかります。
残りの人生で、2種くらい作りたいしたいという高い志を掲げてらっしゃいました!
◼︎美味しいオリーブオイルの見分け方
100キロのオリーブを使っても、とれるオイルはたったの7%。
エクストラオリーブオイルの値段が高いのも納得ですね。
また、よく売られているベットボトル入りのものは劣化している可能性があるので要注意です!
山田農園では、絞ったオリーブのカスはオリーブ牛の肥料などに活用しているそうです。
虫と動物、人間が共生する農業を目指していらっしゃいます。
実際にその場でオリーブを絞るところと、搾りたてのオリーブオイルも見せていただきました!
◼︎収穫体験
最後にみんなで収穫体験にもチャレンジ!
1つ1つ収穫するのは、なかなか骨の折れる作業でした!
ちなみに、グリーンオリーブとブラックオリーブの違いは成熟度の違いです。
グリーンオリーブは早くに収穫しているため、渋味と塩味を感じやすく、
ブラックオリーブは熟している分クセがなく、穏やかな味わいとあっさりした風味が特徴です。
成熟度や品種によってもさまざまな違いを楽しませてくれるオリーブ。
今回の旅で、すっかりその魅力の虜になってしまいました。
あなたにぴったりのオリーブオイルも、ぜひ見つけてみてくださいね♪
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