今日から12月!1年の締めくくりの月となりました。
イベントごとが増えて気持ちも昂りますが、風邪が流行る季節でもあります。
ぜひ日々のセルフケアで免疫力アップをしていきましょう♪
今回ご紹介するのは「クローブ」
開花前のつぼみを乾燥させて使う珍しいスパイス。
収穫した直後は緑色をしていますが、時間が経つにつれて褐色に変化していきます。
バニラのような甘い香りと、舌への刺激味が特徴。
数あるスパイスの中でも、その香りは最も強いと言われており、料理や飲み物に使用するときは入れすぎないよう注意です。
原産はインドネシアのモルッカ諸島。
インドや中国では、紀元前から殺菌や消毒に用いられてきました。
ヨーロッパでは、中国商人によって絹などと共に持ち込まれ、6世紀頃には貴族の間で珍重されるようになります。
中国商人は、クローブの原産地を隠したまま貿易を続け利益を独占していたが、大航海時代に入って原産地が明らかになると、スペイン王はマゼランに香辛料諸島への航路探索を命じます。
出航から3年かけて、一行はスペインにクローブを持ち帰ることに成功。これにより、スペインは莫大な利益を得ることになりました。
まさに、マゼランが探し求めた幻のスパイスともいえますね!
クローブのつぼみはくぎに似た形をしているため、中国ではくぎを意味する「丁」の字を使い、「丁子」と呼びます。
鎮痛・抗菌作用に優れ、歯科でも局所麻酔に使われることから、「歯医者さんのハーブ」とも言われる。また、ニキビや吹き出物などの肌トラブルにも。
クローブに含まれる「オイゲノール」という成分が、アンチエイジングに作用したり、消化を促進して胃腸を整えてくれる。
クローブの香りはゴキブリが嫌うため、虫除けにも効果的。私は夏になると、小皿にクローブを乗せて、部屋の片隅に置いておくこともあります。
ヨーロッパでは肉の臭み消しや香り付けとして使用されます。
甘いものとも相性が良く、チャイに入っていたり、お菓子の香り付けにも使われます。
ブレンドティーでは、オレンジピールとの相性が◎です。
今回はクリスマスにおすすめ「ポマンダー」の作り方を紹介します。
元々は中世ヨーロッパで、疫病予防や魔除けのためにお守りとして使われていました。
現代では、幸福を呼ぶお守りとして、クリスマスのプレゼントやデコレーションとして親しまれています。
【材料】
・オレンジ(お好きな柑橘でOK)
・クローブ(ホール)
・シナモン(パウダー)
【道具】
・マスキングテープ
・竹串
・ビニール袋
・リボン、飾り
① オレンジにマスキングテープで十字をつくり、リボンをまくスペースをつくります。
② マスキングテープ以外の部分に、竹串で穴をあけながらクローブを刺します。
③ クローブを刺しきったら、マスキングテープをはがし、ビニール袋の中でシナモンパウダーをよくまぶします。
④ 2~3週間ほど風通しのよい場所で乾燥させたら、リボンを巻き、飾りをつけて完成!
本来傷んでカビてしまうはずのオレンジが、クローブの抗菌力で、腐らずに乾燥していく様子からは、ハーブのチカラを感じ取ることができますね♩