シリコンバレー流 ワークライフバランス〜『賢い』働きかた
皆さんは仕事と自分のための時間、どうやってバランスを取っていますか?
20 代の時は、若さというパワーで大体のことを乗り越えられらますが、人生は長〜いマラソンです。途中で息切れすることなく、公私共に充実した毎日を送れたら最高ですよね。
今日は、シリコンバレー発の会社が、社員にワークライフバランスを実践してもらうために提供している様々なサービスを紹介してみたいと思います。

心の健康 – メディテーションからカウンセリングまで
目まぐるしい 1 日の中で、深呼吸をするように心を静めてくれるメディテーション(瞑想)。シリコンバレーでは、日々の生活の一部として多くの人が実践しています。慣れてくると、朝起きてすぐに、もしくは通勤中のバスや電車の中でのちょっとした空き時間を使ってリフレッシュすることができます。効果的なメディテーションを身につけるために、会社が社員向けにトレーニングを主催したり、メディテーション用の有料アプリやサービス(私が使っているのは headspace というもの)を無料で提供するといったケースをよく見かけます。
その他にも、私の会社ではカウンセラーが常駐しており、勤務時間内に自由に予約することができます。最初の 1 時間 x 3 回のセッションは会社が負担してくれるので、自分に合ったカウンセラーを時間をかけて見つけることができます。日本ではカウンセリングと聞くとちょっと敷居が高いですが、こちらではリラックスした環境で、キャリアから私生活までカジュアルに話せます。私も何度か体験しましたが、ソファーに座ってコーヒーを伸びながら徒然と話していると、自分では今まで気づかなかった感情が見えてきたり、自分を客観的に観察するのに役立ちました。
身体の健康
体を動かすと頭もスッキリして、よりエネルギーが湧いてきますよね。でも忙しい仕事の合間を縫ってジムやフィットネスクラスに通うのはなかなか難しい…そんな社員のために、多くのシリコンバレーの会社ではジムを社内に設置して、いつでも好きな時間に使えるようにしています。社員が自らヨガやピラティスを教えたりすることもあるんです。シャワーが設置してあるので、ジムの後すぐに仕事に戻るなんてこともできます。実際に私のチームでも、朝やランチの時間などをブロックしてジムに行ってる人がたくさんいます。そして他のチームメンバーも、そういう時間には会議を入れないようにする配慮なんかもしています。
Be present
スマホやパソコン等のデバイスのおかげで、私達はいつでもどこでも情報にアクセスできるようなった一方、常にスイッチがオンした状態になっているのも事実です。
英語ではこれを digital addiction (デジタルアディクション) と呼んでいて、ちょっとした社会問題になっています。私も意識しないと、友達とディナーをしているのにスマホに入ってくる仕事のメールが気になって、何を話しているか分からなくなるなんてこともあります。仕事は一旦置いて、今目の前にあること・人にきちんと向き合って今を最大限に楽しむことは、ワークライフバランスを実現するためにとても大事です。
この問題に取り組むために、チーム全体や個人で行っていることの例として、
(1) 18 時以降にはメールをお互い送らない、送るとしてもスケジュール機能を使って翌朝届くように設定する
(2) チャット通知を業務時間外はオフにする
(3) 一日に何時間スマホを使っているかチェックして一定時間を超えたら通知を送る
(4) 1 対 1 のミーティングの際には、会議室ではなくデバイスを置いて散歩しながらディスカッション
などがあります。
いかがでしたか?日本でもこういった取り組みをしている企業が今後も増えていくといいなと思う一方で、今日から自分でも始められることもあるかと思います。ライフステージによって、ワークとライフの比率も変わっていくので、その時々の自分に合ったスタイルに最適化していけるといいですね。最後に、私のメンターが送ってくれた言葉を皆さんにもシェアしたいと思います。 ‘Don’t work hard, work smart.’