4月のFOOD:アスパラガス
ギリシャ語で「新芽」という意味のアスパラガス。
原産地は地中海東部とされています。
1年中見かけるアスパラガスですが、食べ頃の時期は春~初夏。
生産地で異なりますが、採りたてのアスパラガスが1年を通してもっとも美味しく栄養豊富な時期となっています。
アスパラガスには緑色のグリーンアスパラガスと白色のホワイトアスパラガスがありますよね。
違う品種のようですが、実は同じ品種。
グリーンアスパラガスは、土寄せをせずに太陽の光を当てて育て、ホワイトアスパラガスは、土寄せをして光が当たらないようにして育てます。
栽培方法の違いで色が付くか、付かないかの差なのです。

■アスパラガスの栄養素
では次に、アスパラガスの栄養素を見ていきましょう。
アスパラガスの約90パーセントは水分ですが、
アスパラガスには「アスパラギン酸」をはじめビタミン、ミネラルなどの成分が豊富に含まれています。
「アスパラギン酸」とは、1806年フランスでアスパラガスの芽の部位から発見されました。
なんと、沢山あるアミノ酸の中から1番最初に発見されたアミノ酸です。
アスパラギン酸はグルタミン酸と並び旨味成分としても知られていますが、スタミナドリンクの成分として有名ですね。
筋肉疲労時にたまった乳酸を、身体を動かすエネルギーに変換する手助けをし、疲労回復を促すと考えられています。
外出自粛要請で、家で筋トレをしている方には、是非オススメしたい食材です。
■アスパラガスのオススメ保存方法
アスパラガスは、一見長持ちしそうなのですが、実は鮮度が落ちやすい。
できれば買ったその日に食べ切ってしまう方がいいのですが、今の時期は、買い溜めをする方も多いと思いますので、ぜひ長期保存については知っておきたいところ。
まず、冷蔵庫で保管する場合ですが、
穂先の部位を上に立て茎部位を下にしてラップやポリ袋に入れて保存すると良いです。
3〜5日鮮度を保つことができます。
野菜室だと、アスパラガスの保存最適温度と言われる2.5℃よりも少し高めに設定されている場合が多いため、傷みやすくなってしまいます。
注意してくださいね。
次に、冷凍保存する場合です。
サッと下茹でし、少し固めの状態であげます。
適当な大きさに切り、キッチンペーパーなどで水気をとったら、重ならない様に広げて、できる限り早く凍らせる様にします。
そうすると、1ヶ月程度は持ちます。
使うときは、冷凍の状態で調理をしてくださいね。
さて、最後に、生の状態で食べる時の下茹でについてと、簡単なレシピをお伝えしますね!
■アスパラガスの下茹で
[1]茎と穂先で切り分けます
[2]塩を加え沸騰している状態のお湯に茎を先に入れて茹でます
[3]1分ほどしたら、穂先を入れて茹でます
[4]時間は2〜3分が目安
[5]アスパラの色が鮮やかになり、すっと串やフォークが刺さればOK
[6]茹で上がった後は氷水に入れて粗熱をとります
[7]キッチンペーパーで水気を切ります
■アスパラガスのオーブン焼き
【材料】
アスパラガス 1束
ココナッツ油、オリーブ油等お好きなオイル 大2
塩胡椒 少々
[1] 下茹でして水気を拭き取ったアスパラガスをお好きなオイルで和える
※この時に、お好みでニンニクのすり下ろし小1/2程度を混ぜても美味しいですよ
[2] オーブンの鉄板にクッキングシートを引き、その上にアスパラガスを並べて、塩胡椒を振りかける
※お好みで、チーズをかけても濃厚で美味しいです
[3] 220℃に予熱したオーブンで10~15分程度焼きます
お好みで、目玉焼きを載せても、チーズと濃厚に絡んで美味しく仕上がります。
濃厚な味のものと相性が良いアスパラガス。
お肉やチーズ、卵との相性は抜群。
その他、ご飯に混ぜ込んでも、パスタにでも、なんでも合ってしまうのがアスパラガスの使いやすさ。
1年中見かけるとは思いますが、今が旬。
ぜひ、旬ならではの濃厚な味を堪能しながら、疲労回復に効果があると言われているその効能も感じてみてくださいね!