新しいニューヨーク - Wake up America!

New York Sunrise

 こんにちは、ニューヨーク在住のYukikoです。

 日本では緊急事態宣言が解除され、ニューヨークも地域ごとに少しずつ”Reoepning-再開”がスタートしました。世界でも大きな被害を受けたニューヨーク。第2波や感染者、入院者、死亡者の増加を防ぐ為に、慎重にPhase 1から4と段階別に街の再開が行われています。6月は多くの場所がPhase 1に入り、建設業や店舗でのピックアップなどが可ダーシップが注目されたニューヨーク州クオモ知事の毎日の会見報告も6月半ばで一旦終止符を打ちました。

 

 「政治の局面ではなく、科学と事実に基づいた情報を州の人々に提供をしていくこと」を掲げ、110日間休むこと行われた会見はNY州に限らず世界中からの視聴がありました。誠意と愛に溢れた会見はニューヨーク州、世界中の人々に希望を与えてくれました。 そんな再開の希望に向けて歩み出した矢先、5月25日ミネソタ州ミネアポリスで白人警官によるGeorge Floyd氏の殺害事件が大きな波紋を呼びました。コロナ一色のニュースが一気に黒人への人種差別に切り替わった瞬間でした。

 

 日本でも”Black Lives Matter-黒人の命は大切だ”やBlackoutTuesday”などはSNSで目にされたかと思います。今回はアメリカ全土に限らず世界に広がった人種差別、人権に関する抗議デモ。ニューヨークでも大きなデモが各地域で連日行われていました。同時にデモに便乗して起こる犯罪と窃盗は大きな問題になりました。また今回の事件で問題になった首を絞める行為は、NY州では警察に対して法律の改正がありました。

 

 そして6月19日は”Juneteenth-アメリカの全ての奴隷が解放された日”。1863年に奴隷解放宣言に署名はされてはいましたが、2年後の1865年6月19日にテキサス州のまだ解放されていなかった奴隷に南北戦争の終結また奴隷制度の廃止が告げられました

 

 今回の事件もあり、現在この日が祝日になるよう検討されています。小さなことからですが、既に動きが見られました。今後アメリカは大きな変化を迎えていきます。

 

 実際アメリカで生活をしていて、人種差別はあります。アジア人また女性として経験もしてきましたし、今後Covid-19の影響で何かしら被害にあう可能性もあるとリスクを考えています。

 

 同時に日本で”日本人”として生活をしているとあまり馴染みのない人種差別ですが、今後大きな問題になることを懸念しています。海外からの移住労働者の枠が増え、今後日本社会のモラリティや倫理感など色々なことが人種が増えることで変わっていくでしょう。

 

 世界中を襲ったCovid-19と広がりを見せた人種差別、人権への見直し。今、世界は大きく変わろうとしています。今回の大きな2つの出来事を通して皆さんはどんなことを考え、ご自身の生活にどんな変化があったでしょうか。特に人種差別の問題についてはあまり親しみがないかと思いますが、これを機会に今まで知らなかった歴史や世界の出来事に目を傾けてみて下さい。そうすることで日本が既に抱えている在日の方々への意識や海外からの留学生、労働者の方への見方も大きく変わると思います。また海外での活動を検討している方にとっては、とても良い準備になると思います。

 

 Wellemeのメンバーも世界の色々な国で活動しています。ぜひ今後もWellemeの毎月のブログやインスタグラムなどフォローして世界の様子を身近に感じてみて下さい。

 

ニューヨークより愛を込めて。

Yukiko