4] よりマインドフルネスに生きるには

 もっとマインドフルに生きたい。そう願った時に瞑想以外にも、日々生活する中でできることがあります。

 それは、呼吸を大切にすること。

 サンスクリット語でPrana(プラーナ)は、息、生命エネルギーの意味。

 生命エネルギーとは、酸素・二酸化炭素以外にも、光やエネルギーなど体を出入りする対象物をを指します。

 呼吸は、自分自身の内側と外側、心と身体、私と外界を繋ぐもの。それを拡張(Ayana)させることを、Pranayama(プラナヤマ)、すなわち呼吸法と言います。

1) 3つの力

呼吸を行う際に、具体的には、3つの力が作用します。

吸う:プーラ力

吐く:レーチャ力

③止める:クンバカ力

 繊細な呼吸が行えるようになると、吸っているのか、吐いているのかが分からなくなる感覚を得られます。これは、外側と内側の境目がなくなった状態とも言えますね。 

 その状態になると、外側からの影響に左右されなような、何ものにも乱されない安定感を得られるでしょう。

2) 呼吸の目的・効果

 呼吸法には、以下のような目的・効果が期待できます。

・自分の心を制御し、内面の揺らぎをなくす。

・心と体を統合する。

・血圧や動機を落ち着かせる。

・自律神経を整える。

「いまここ」に集中する。

・脳の前頭葉を活性化させる。

3) ”The Breath of Life”

 「命の呼吸法」と呼ばれる呼吸法を試してみましょう。

1. 両腕を体側におろして立ちましょう。鼻から息を吐き出し、肺を空っぽにします。

2. すぐに鼻から大きく息を吸い込んで、ゆっくりと両手を頭の上に伸ばし、手のひらを合わせます。もしできそうだったら、かかとを床から離して、爪先立ちになりましょう。

3. 5秒息をホールドします。

4. ゆっくりと鼻から吐き出し、お腹の中の空気を全部出します。両手をゆっくりとおろして、かかとも床におろしましょう。

5. 5秒呼吸を止めて。

6. あと4回、繰り返しましょう。

<<参考文献>>
(1)Kimberly Parsons, “The Yoga Kitchen Plan”, Hardie Grand Quadrille, 2019, P.11