それでは、チャクラについての学びを深めていきましょう。
講座の冒頭にもお伝えした通り、「チャクラ」とは、インドのサンスクリット語で「輪、円、車輪」の意味の、身体の至る所に存在するエネルギーセンターです。
紀元前600~1300年にタントラヨガで生まれ、元々は五代(宇宙を創造している地・スイ・火・水・風・空)と紐づいた5つのチャクラシステムが主流で、瞑想時に意識を集中させる場所として生まれた概念的なものでした(1)。
その後、チャクラの考え方が西洋に渡り、様々な人が長い歴史の中でチャクラの発展に貢献していきます。
その一人が、ドイツの精神科医で心理学者のカール・ユング。彼は、15世紀頃から主流となった7つのチャクラシステムが人間の精神的な成長と相互性があると提案しました。
その後、1987年に出版されたアノディア・ジュディス著”Wheel of Life”にて、それぞれのチャクラに関連づく色、食事、音などが提案されると、私たちの精神、感情、思考、肉体、社会においての「質」と関係するエネルギーセンターとしての認識が広がり、今では現象論にも基づいていると考えられています。
現代では、主要なチャクラは身体のミッドライン(中心線)に7つ在り、流派や地域によって解釈の違いはあるものの、1つのシステムが世界中で活用されていると言えます。