3. 予防法③ マスクの有用性

 まず、知っていただきたいのが、マスクは移らないためにするものではありません。

 マスクは喉の乾燥を防ぐ役割を持っています。これは 口腔内の乾燥が粘膜を傷つけ感染しやすくなることを防ぎます。そして、咳くしゃみの際、飛沫を周囲に飛ばさない為のフィルターの役をしています。 マスクの縁から抜け出るかも知れませんが、直接前には飛んで行きません。

 これだけでも、人に移さないためにはとても意味のあることなのです。

  1. マスクの上下を引っ張る
  2. ノーズフィットワイヤーを上にして、顔に当てながら紐を両耳にかける
  3. ノーズフィットワイヤーを鼻の形に合わせる
  4. あごを包むようにマスクを下まで伸ばして顔にフィットさせる

POINT

針金を自分の鼻の形に合わせて折り曲げ鼻の両脇の隙間をしっかりとふさいでください。
口・鼻が覆われ、頬などに隙間がないようにするのが大切です。

★ポイント

①マスクは表裏をきちんと確認してから上下にしっかり引き伸ばし、ひだになっている部分に細菌などがたまらないようにします。

 ②マスクが大きい人は、紐をくくるなどするとより顔にしっかりフィットするのでなお良いです。

③NG例

  •  プリーツを広げず耳にかけただけ
  •  プリーツを広げただけで隙間がいっぱい
  •  ノーズフィッターを折っているだけでフィットしていない
  •  鼻を出して装着している

マスクを外すときにまず知ってほしい「ゾーン」のこと

 コロナウイルスだけでなく、感染症対策をするにあたり「グリーンゾーン」と「レッドゾーン」を分けて対応するという基本中の基本があります。

●グリーンゾーンとは、

 対象の「菌ウイルス」が存在しない状態、もしくは、完全に隔離されている状態のゾーンことを言います。

●レッドゾーンとは

 対象の「菌ウイルス」が存在するもしくはその疑いが高い状態のゾーンのことを言います。

街中における「レッドゾーン」から「グリーンゾーン」に入るときに心がけること

 街中にはレッドゾーンになりうる場所がいくつもあります。

しかし、生活の中でレッドゾーンに絶対に立ち入らないということは困難です。

では、レッドゾーンからグリーンゾーンに入るとき、すなわち、家に帰宅したときなどにどう対処して家をクリーンな状態に保つのかがポイントになります。

衣服や、髪の毛、マスクの外側は、汚染された状態になっています。通常は、衣服などは生体成分がないので干からびて死に絶えます。

 しかし、マスクは湿った呼気にさらされており、「菌ウイルスが生きている可能性」があります。

 ではどうすればいいのか。

 それは、マスクを外して衣服をはたいてから手指を消毒すれば、 「レッドゾーン」で付着した菌を落とすことができます。

 マスクを外すときのポイントとして、マスクの外側はウイルスが多く付着している可能性があるため、触らないように外しましょう。