大都市での暮らしは、人の多さとは裏腹に、実はかなり孤独を感じるものです。
私が住むここロサンゼルスには、日々たくさんのチャンスはあるものの、
ただただ人やイベントの多さに圧倒されてしまうことがよくあります。
大昔、まだ私たち人間が狩りをして生きていた時代には、
150人以下の人数の、限定的なコミュニティに属して暮らしていたというのをご存知でしたか?
進化人類学によると、150人前後の規模のコミュニティは、人々との信頼感、社会的義務、
そして、コミュニティとの本当のつながりを経験するには、理想的な大きさだそうです。
それよりも遥かに大きなコミュニティを持ち、複雑な社会構成の中に生きる現代の私たちは、
日々、大勢の人々と関わりながら暮らしています。
本来の理想的な許容人数を遥かに超えている訳ですから、ひとつひとつの関係性が薄れたり、
もつれやすくなってしまうのは無理のないことです。
その結果、憂鬱な気分になったり、逆に孤独を感じてしまうのは、当たり前のことなのかもしれません。
私達の目の前には、あまりに多くの選択肢(フェイスブック、インスタグラム、ツイッター等を通しての何千もの人々との繋がり)がありますよね。
そして、あっちに行ったり、こっちに行ったりと、様々な情報やプラットフォームを渡り歩いて
忙しく過ごしている中で、有意義なつながりが見つけづらくなっています。
私は、こんな時代を生きているからこそ、私達が幸せかつ健康でいるためには、
固い絆で結ばれたコミュニティに身を置くことが、今まで以上に重要になっていると思うのです。
私達人間は、人生を豊かにしてくれる人の支え、責任、他者との結びつきを必要とする、社会的な生き物です。
私は、「あなたがどんな人達の中に身を置くかで、あなた自身が決まる(類は友を呼ぶ、人は交わる仲間でわかる)」という言葉を信じています。
つまりは、あなたに一番近い人が、あなたに一番影響を与えていると考えます。
20代から30代への変わり目にさしかかり、私は人生全般におけるウェルネス(キャリア/ビジネス、精神的、感情的、身体的健康、スピリチュアル/瞑想/マインドフルネス、対人関係、自愛など)に興味を持つようになりました。
誘惑や選択肢に溢れている、ロサンゼルスのような大都市で暮らしていると特に、
どのようなライフスタイルを送りたいかを意識するが大切です。
また、私にとっての150人(一段落目の150人のコミュニティの事)はどんな人達かを、しっかり把握する必要を感じました。
同時に、私の目標とするライフスタイルを明らかにして、その理想の生活を実現に向かってモチベーションを高めてくれる存在と、逆に弊害となっている存在を、見極める時でもありました。
私は、働き過ぎが原因で、疲れをストレスを慢性的に感じていたため、まず第一の目標として、
スマートに働くこと、より活動的に過ごすこと、そして健康になることを掲げました。
目標を決めてから数日後、ネットサーフィンをしていたら、女性企業のSavoir Collab が主催する「ミニセルフケアリトリート」というイベントを見つけました。
そのイベントの内容は、まさに私が今一番興味を惹かれていることばかりでした。さらに、そのイベントの参加者は、私と同じような趣味、目標を持った人達だと知り、自分自身を高めるための内面の旅を一緒に楽しめる、新しい仲間を見つける良いチャンスだ!と思い、リトリートに参加することを決めました。
そのリトリートは、LA内にあるとても素敵なホテルにて、様々なウェルネス関連の媒体からの協賛や、登壇者による講演と共に行われました。
その日は、食にまつわる心理学(eating psychology)、こころの知能(エモーショナルインテリジェンス・EQ)、科学と大麻、タロットで洞察力や直感力を磨く方法、睡眠ウェルネス、多様式ヨガなど、様々なテーマが取り上げられ、各テーマの専門家による講義がありました。そのどれもが、役立つ情報が詰まったインタラクティブな内容で、私はとても感銘を受けました。
イベント終了直後、感動から興奮していた私は、自ら進んで主催者に自己紹介をし、心からお礼を伝え、どれだけ夢中になれたかを伝えました。
それがきっかけで、数カ月後にSavior Collab主催の”Summer of Ambition”というイベントで、私はイベントオーガナイザーとして働く機会をもらったのです。より多くの人に届く内容となるように、一流の女性エンパワーメントグループLean In LAと提携して、とてもやる気のある現代女性のために、キャリア開発サポートプログラムを作り、以下のような幅広い知識を各分野の専門家から学びました。
今大注目の5人の女性創設者からのお話
女性初の人材派遣会社CEOからの履歴書作成のヒントとコツ
ブランド戦略会社、デザインショップ創設者が教えるセルフブランディング
キャリア、経営ストラテジストによる転職にまつわる話
Be Brave Get Paid(低賃金で意欲的な働く女性が、どのようにして自信をもって給料交渉を行えるかを、教えサポートする給料交渉トレーニング)運営者による、給料交渉のヒント
どのテーマのお話もとても役立つ内容だったのはもちろんでしたが、講演から得た知識以上に、
参加者との繋がりは私にとってとても価値あるものとなりました。
安全な場所をつくって共有するということは、女性が勇気を出して心を開き、その人にとって本当に意味、
そして価値のある経験をするきっかけになります。
講演の中で、参加者は、知らない人とパートナーになって質問をし合い、その答えを他の参加者と共有したり、
願望を声に出して他人に伝えるというワークを行いました。
言葉にして、声に出して述べるということ(しかも他人に向かって)は、人に大きなパワーを与えます。
内に秘めていた願いを外に発することは、部屋中の雰囲気がパッと明るく強まるような、そんなエネルギーの広がりを生みます。そのワークを行ったことで、親しい友人にもまだ打ち明けていないような夢や目標を、安心感を感じながら他人と共有するということができたのです。それは、私にとって、新たなつながりや可能性を感じさせた、とても貴重な経験となりました。
同じようなビジョンを持った人たちと関わること、そして力を合わせることによって、一人でやるよりもはるかに夢が実現しやすくなります。
最後に・・・
もし、あなたが今仲間を探し求めているなら、まずは、あなたにとって何が大切かを決めること、すなわち目標を明確にすることから始めてみてください。例えば、以下のような質問を自分に聞いてみましょう。
あなたが今一番興味ある事は何ですか?
あなたが探しているコミュニティは、これまで経験したことがあるようなものですか?それとも新しく、これまでとは全く違うタイプのコミュニティですか?
あなたはプロフェッショナルな繋がりを探していますか?それとも趣味や趣向を共有できる、個人的なコミュニティですか?
どれくらいの年齢層のコミュニティを探していますか?
あなたは、メンターを探していますか?
次に、あなたが魅力を感じる、イベント、ミートアップ、本、人材を探してみましょう。
そして、その作家、スピーカー、ファンが、どのコミュニティに属しているかを調べ、直接連絡を取ってみましょう。これは、もしかしたらあなたにとって、少し勇気がいることかもしれません。でも、たとえ断れたとしても、何も失うものはないので、恐れずにリーチアウトしてみてくださいね!
新たなコミュニティをつくることは、例えば2~4人の女性と月一回集まって目標を共有し合う、
目標実現に向けてのサポートやアドバイスを行う、イベントやワークショップに出かけるといったところから、
簡単に始めることができます。また、コミュニティは、自分の居場所を見つけるということでもあります。
あなたが壁を乗り越え、前を向いて人生を切り開いていくことを心から応援してくれる、
素敵なコミュニティと巡り逢えることをお祈りしています。
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