女性の意識調査

WELLE MEでは、働く女性に関する調査を行うリサーチ部門を立ち上げました。

⼥性や資格取得者の働き⽅やキャリアを専⾨に研究をしている研究者を当法人の調査担当研究員とし、2020年より学術的な知見に基づいた調査を開始し、調査報告を行っています。

RIEKO
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    2020年:「緊急事態宣言下で働く女性のワークライフバランス」

    【研究概要】

    2020年、未曾有のコロナ禍により、人々の仕事と生活は大きく変化しました。特に、2020年4月に発令された第1回目の緊急事態宣言下では、人々は外出の自粛やテレワークへの移行を余儀なくされ、生活の場で働く生活が突如始まることとなりました。本調査は、緊急事態宣言による在宅勤務、外出自粛、学校の休校といった仕事と生活を取り巻く社会の急激な変化において,働く女性の仕事と生活はどのように変化したのか、そして変化により生じた課題と解決方法、コロナ禍で働き生活するという経験が働く女性の意識に与えた影響を明らかにするために、働く女性にオンラインでのインタビュー調査を行いました。調査の結果,緊急事態宣言後にはじめてテレワークを行った者は生活の場で働くことによる戸惑いや困難さが生じ、仕事と生活領域の曖昧化が見られました。さらに、子育て期の女性は学校の休校により子どもの学習や生活を監督する役割も同時に担うことで負担が増加していました。一方でテレワーク経験は妊娠中の女性に段階的に仕事に復帰するというキャリア観にポジティブな影響も与えていました。

    「共同調査の結果報告:2021年7月 労務学会於神戸大学「緊急事態宣言下で働く女性のワークライフバランス」(研究員:池田 梨恵子)」