とてもショックなことや悲しいことが起きた時、私たちは咄嗟に、その事実を自分自身の中に抱え込もうとすることがあります。
心がズタズタになって、朝ベッドから起き上がるだけでも精一杯。人と会う気力なんてどこにもない・・・そんな状態で、誰かに助けを求めようなんて気持ちにはなかなかならないですよね。
自分一人で、その出来事と向き合って、ゆっくり消化していくことも、大事なプロセス。
でも、「たった一人で立ち向かわないといけない」と、思い込む必要はありません。
その出来事すべてを赤裸々に話すなんて、自分の痛みを炙り返すようで嫌だ、という人もいるでしょう。
実際に、人に話すことで気持ちの整理がつく人と、逆にそのトラウマ体験を再度経験して、更に傷つく人がいます。だから、一概に「誰かにすべてを打ち明けること」が、一番の処方箋とは言えません。
とは言っても、私たちは生まれてから死ぬまで、一人では生きていけない生き物。普段の生活の中で意識することがあまりなかったとしても、どれだけ自立していたとしても、支え合って生きている。それがこの世の真実です。
いつもできるだけ自分でなんとかしようという人ほど、それが困難なとき、誰を頼っていい。
いつも強く明るく、周りを元気付けている人だって、落ち込むときがあっていいのです。
人に甘えること、弱さを見せることに慣れていない方は、まずは自分の「セーフティーネット」を把握するところから始めてみましょう。
・どんな時でも、あなたの味方でいてくれる人は誰ですか?
・どんな時でも、あなたのことを応援してくれる人は誰ですか?
・どんなあなたでも、愛してくれる人は誰ですか?
・あなたを癒してくれる存在はなんですか?
・あなたに寄り添ってくれる存在はなんですか?
人は、すでにこの世にいない人でも、会ったことのない人でもOK。存在は、ことやもの、ペットでも良いですし、音楽や映画、著名人の言葉でもいいですね。
すべてに答える必要はありません。何かひとつでも、今のあなたをほっとさせてくれるものを思い出せますように。
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