1] ココロとカラダは繋がっている
ヨガレッスンやコーチングセッションを行なっている際に、この「ココロとカラダのつながり」のお話をすると、「なんとなく分かるけど・・・実際にどういうことかは分からない」というお答えをよくいただきます。
身体の部位ひとつひとつを断片的にみる西洋的な考え方が主流のいま、ココロとカラダがつながっているという概念や、その感覚の理解を難しく感じる人は少なくないようです。
でも、この概念はいたってシンプルで、ココロとカラダはお互いに影響し合っていますよ、ということ。
具体例を出していきましょう。
例えば、落ち込んでいるとき。あなたはどんな体勢になりますか?
または、清々しい景色を前にしたとき。あなたの身体の状態は、どうなりますか?
大抵の場合は、落ち込むと猫背になり、ハートは後ろに引っ込んで、顔は下を向きやすくなります。体育座りなどの小さな体勢になり、自分自身の洋服をぎゅっとつかんだり、拳を握りしめているかもしれません。
反対に、気持ちの良い景色を前にすると、ハートは前に出て、目線は空の方に向かいますよね。両手足を大きく広げて、もしかしたら気づいたら身体をゆらゆら動かしたり、小躍りしていることもあるかもしれません。
いつも誰しもがこういう状態になるとは限りませんが、逆の体勢―つまりは落ち込んだときに伸び伸びとした状態、清々しい気持ちの時に下向きで縮こまった状態―に自然となる人は、なかなかいないはずです。
ということはつまり、「こうなりたい」というココロの状態に併せてカラダを整える、という方法も可能です。
例えば、先に例を挙げた、落ち込んでいるとき。猫背でハートが後ろに引っ込み、下を向いたカラダが、落ち込んでいるというココロとつながっているのならば、真逆のカラダの状態をつくってみたら、ココロはどう変わるでしょうか。
鎖骨を広げてハートを前に出し、目線も斜め上に向けて、深い呼吸を5呼吸してみましょう。写真のように、頭の後ろで指を組んでみても、胸や肩のストレッチを感じられて気持ちいいかもしれませんよ。
なんだか気が滅入ってきているなぁと感じたときは、ぜひご自身のカラダの状態に意識を向けて、カラダを整えることでココロも上向きにしてみてくださいね。
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