女性の冬のカラダのお悩み第一位にあがることが多い、冷え症。約8割の女性が、冷え症に悩んでいるとの調査結果もあります。
この記事では、「そもそも冷え症とは?」というところから、冷え症改善に効果的なヨガレッスンを2つご紹介します。
1)冷え症はなぜ起こる?
冷え症を理解する上でまず知っておきたいこと、それは、私たちに備わっている「ホメオスタシス(生体恒常性)」という機能です。
「ホメオスタシス(生体恒常性)」とは、環境に体を適応させることで、健康を保つ働きのこと。具体的には、呼吸、心拍、血圧、体温、発汗などを環境にあわせて変化させます。
ホメオスタシスは、「自律神経」・「内分泌」・「免疫」という3つの機能の相互作用で成り立っていますが、気温などの外からの影響(ストレッサー)を大脳皮質でキャッチし、脳の中の視床下部という部位を経由してから、「自律神経」と「内分泌(ホルモン)」に指令が伝達し、体内に変化をもたらします。
体温調整は、「自律神経」が担っていて、寒い時は、血管を縮めて皮膚表面の温度を低く保ことで、血液が熱を逃しにくくします。
心臓や脳など、その働きが止まると死に直結する重要な臓器が集まる体の中心部に、できるだけ血液を集めて体温を保とうとする為、手先や足先は冷えやすくなります。
つまり、外の気温が下がる冬に体が冷えやすくなるのは、ごく自然な現象と言えます。
けれども、外の気温に関係なく、例えば暖房が効いている室内でも変わらず体が冷えていたり、暑い夏でも冷えを感じるという場合は、「冷え症」と言えるでしょう。
冷え症を改善するには、このホメオスタシスの機能が正常に働く状態にすることが大切です。
特に、体温調節においては自律神経が大きな役割をになっている為、自律神経のバランスを整えることが冷え症改善につながります。
2)女性が冷え症になりやすい原因
女性が冷え症になりやすい根本的な原因は、大きく分けて3つ考えられます。
1つ目は、先ほどご紹介した通り、自律神経・内分泌の乱れが挙げられます。
精神的ストレスや生活習慣の乱れなど、ストレッサー(ストレス要因)の影響が大きくなったことによってうまく働かなくなると、自律神経やホルモンバランスに不調が生じるようになります。
自律神経には、「交感神経」と「副交感神経」があり、交感神経は体を活動しやすくする神経である一方、副交感神経が優位に立つとリラックス状態になります。
ストレス社会と言われる現代は、常に緊張状態になっていたり、過度なストレスにさらされている人がとても多く、それは、交感神経が優位な状態が続いていることを意味します。
交感神経が優位の際には、欠陥が縮まり末梢神経が冷えやすい為、体が冷えやすくなります。
また、女性は特に、元々1ヶ月の中でもホルモンバランスが大きく変化するため、内分泌の機能が乱れやすく、それに影響されて自律神経も乱れるとも考えられます。
2つ目は、血液循環が悪く、血行の滞りです。
貧血、低血圧などの症状意外にも、女性はきつい下着やヒールの靴などで血管が圧迫されたり、血行が滞りやすいと考えられます。
血管が圧迫されると、「寒い」と感じる皮膚感覚が麻痺して、体温調節の指令が伝わりにくくなる為、体温調節機能が上手く作用せずに、冷えた状態が続いてしまうということが起こるのです。
最後に、女性が冷え症になりやすい大きな原因に、筋肉量が少ないということがあります。
体の中で一番熱を生産する器官である筋肉が少ないことで、比較的にそもそも生産される熱量が少ないのです。
その上、筋肉が伸縮することでポンプのように血液が送り出される為、ポンプの力も弱く、血液が巡りにくく冷えやすくなります。
ですから、適度な運動をして筋力アップをすることも、冷え症の改善につながっていきます。
体温を上げる!燃焼系コアトレヨガ
この他にも、食事や日々の習慣、セルフケアなど、冷え症を改善する方法はたくさんあります。
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